Sound of Fairlight Magic

フェアライト、シンクラヴィアに代表されるデジタルオーディオワークステーション黎明期の名盤

世界の果て Final Frontier / 浦田恵司 Keishi Urata


https://www.amazon.co.jp/dp/B000UUPEZQ/
80年代初頭にフェアライトを導入し松任谷由実の諸作でシンセオペレートを務める他、多くの作品に携わるマニピュレーター/キーボーディストによるソロ1作目。本作はフェアライトをプログラミングベース(プログラミングはアシスタント?の富永邦彦(EMU Project)に委ねている?)としながら生楽器やパーカッションをフィーチャーしたニューエイジ作品で自身でもシンセの他にベース、パーカッション、ボーカルなども務めた。武信吾が1曲シンクラヴィアで参加。同年にOVA作品"MEGAZONE 23 III"サウンドトラックのプロデュースを務めている(同じくフェアライトプログラミングは富永)。サブスクなし。1989年12月6日発売。

MEGAZONE 23 III Original Soundtrack

MEGAZONE 23 III Original Soundtrack

  • Various Artists
  • アニメ
  • ¥2241

Flowers in the Dirt / Paul McCartney

Flowers In The Dirt (2CD)

ビートルズウィングスなどの活動で知られ世界的に大きな影響を与えてきた英SSWによるソロ8作目。曲ごとにプロデューサーを立てた本作はトレヴァーホーン、エルビスコステロ、デヴィッドフォスターなどが参加。コンピュータやドラムマシンによるプログラミングが多用され一部フェアライトも使用されている。1989年6月5日発売。

Larger than Life / Jody Watley

Larger than life

Larger Than Life

Larger Than Life

  • ジョディ・ワトリー
  • ポップ
  • ¥1630
ソウルトレインのダンサーで結成されたトリオ・ShalamarnのメンバーとしてデビューしたR&Bシンガーによるソロ2作目。プリンスの幼馴染で初期のバンドメンバーでもあったAndre Cymoneがプロデュースを務めた本作はフェアライトプログラミングをベースに制作された。1989年3月27日発売。

Make Them Die Slowly / White Zombie

Make Them Die Slowly [Explicit]

Make Them Die Slowly

Make Them Die Slowly

  • ホワイト・ゾンビ
  • ハードロック
  • ¥1071
映画監督(「マーダーライドショー」シリーズなど)としても知られるロブゾンビ率いる米ヘビーメタルバンドによる2作目。ビルラズウェルがプロデュースを、ラズウェルのバンド・Materialに在籍したNicky Skopelitisがフェアライトプログラミングを務めた。インディーズ然とした劣悪な音質の中に時折サンプリングらしき音も聴こえるがDAW観点からどのような試みが為されたかは不明。映画作品においてもあえて映像を劣化させて時代性を麻痺させるような演出を得意とするゾンビの作品性やラズウェルが関わっているという事実から鑑みると殊更音響的実験作品のようにも聴こえてくる。1989年3月22日発売。

Suspense / Lizzy Mercier Descloux

Suspense

Suspense

Suspense

  • Lizzy Mercier Descloux
  • ポップ
  • ¥1681
70年代後半から80年代にパンク/ニューウェイヴシーンで活躍した仏SSWによる5作目。米ポストパンクバンド・Marsで活動したMark Cunninghamがプロデュースを務めた本作はキーボードで参加したJulian Stewart-Lindsay(カルチャークラブやビーチボーイズなどの作品に携わる)が一部の曲でフェアライトプログラミングを務めた。これまでの多様な音楽性を総括しつつ同時期のダンスカルチャーなどにも呼応したポップ作品。発売日不明。

Da Makani / Shakatak

ダ・マカニ~潮風のストーリー
80年に結成された英ジャズファンクバンドによる10作目。世界四大ヨットレースの一つ「ケンウッドカップ」の公式イメージアルバムとして日本のみで発売された本作はプログラミングを務めるJohn Daviesがフェアライトを使用している。以降"Turn The Music Up"(89)や"Utopia"(91)などで同じくディヴィスがフェアライトオペレーターを務めている。サブスクなし。発売日不明。

Empusa / Gianni Nocenzi

エンプーサ
プログレッシヴロックバンドBanco Del Mutuo Soccorsoの初期メンバーとして活動した伊クラリネット/キーボード奏者によるソロデビュー作。AKAIサンプラーやシンセモジュールVX90、更に現在ではビートメイカーなどに広く支持されるドラムマシン、サンプラーシーケンサ複合機MIDI Production Centerの元祖であるMPC60、DX-7などを用い、民族楽器などをフィーチャーして制作された音響ジャズ作品。ノツェンツィはAKAIヨーロッパ支部サウンドデザイナーも務めていた。尚イタリア盤はホロフォニックスなる立体音響効果が施されている。サブスクなし。発売日不明。

More Than Friends / Jonathan Butler

More Than Friends by Jonathan Butler

10代の頃にレコード会社と契約した南アフリカ出身のジャズ、R&B、ゴスペルシンガーの7作目。11曲中フェアライト使用は2曲だがタイトル通り様々なプロデューサーを起用しスムースジャズやニュージャックスウィングなども取り入れた打ち込みベースのブラックコンテンポラリー作品。ネットの情報とサブスクの曲順が大きく異なっている。発売日不明。

Tour De France / John Tesh


Tour De France 1988

Tour De France 1988

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70年代後半からニュースやスポーツ番組などのキャスターを務めていた経歴を持つアメリカのキーボーディストがシンクラヴィアや様々なデジタルシンセを駆使して制作したツールドフランスの放送番組のためのサウンドトラック。元タンジェリンドリームのピーターバウマン主催・Private Musicからのリリース。サブスクなし。発売日不明。

Water Under The Bridge / Deniece Williams

Water Under The Bridge

Water Under the Bridge

Water Under the Bridge

  • デニース・ウィリアムス
  • ポップ
  • ¥1833
映画「フットルース」挿入歌"Let's Hear It for the Boy"などで知られる米R&Bシンガー/SSWによる11作目。スティーヴレヴィンがプロデュース、フェアライト・プログラミングを手掛け、米ジャズ、フュージョン系キーボーディスト・George Dukeがシンクラヴィアで参加。次作"As Good As It Gets"(88)、次々作"Special Love"(89)はシンクラヴィアが多用されている。発売日不明。
‎デニース・ウィリアムスの「As Good As It Gets」をApple Musicで
‎Deniece Williamsの「Special Love」をApple Musicで