Sound of Fairlight Magic

フェアライト、シンクラヴィアに代表されるデジタルオーディオワークステーション黎明期の名盤

Who's Afraid of the Art of Noise? / The Art of Noise

Who's Afraid of the Art of Noise

ZTTレーベル主催、プロデューサー・トレヴァーホーンと J. J. Jeczalik、 Anne Dudleyなどエンジニア、アレンジャーによる英・音楽ユニットによるデビュー作。当初は覆面グループとして活動しライブ公演もダンサーによるダンスパフォーマンスのみだったという逸話もある。彼らの膨大なサウンドライブラリィによる建造物としての諸作(2作目以降はホーン及びZTTから他メンバーが離脱して活動を続けた)にはこの手法としての美学が存在し、またノイズというキーワードにおいて彼ら以前のダダイズム、彼らと同時期のパンク、インダストリアルムーブメントと彼ら以後のテクノや電子音響を結び付ける(または全てを引き寄せて並列化する)ことが可能なサウンドという名の具象が文字通り存在する。そしてこのコンセプチュアルアートの完成に至るまでの作品として同時期にホーン(実質的にプログラミングなどアートオブノイズのメンバーが務めた)が手掛けたYesの"Owner of a Lonely Heart"(アルバム”90125”の1曲目)においてフェアライトの魔法が生まれた瞬間を確認すべし。1983年6月19日発売。
90125

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