One to One / Howard Jones
デビュー作”Human’s Lib”(84)の成功後も無名時代のハングリー精神(シンセ購入資金のために家を売り渡したという逸話がある)のせいか(音響職人的なプロデューサー・Rupert Hineの影響もあるだろう)、フェアライトの導入を見送っていた英エレポップSSWも3作目にしてフェアライトをリズムプロダクションの根幹に据えつつ、フィルコリンズ(Dr)、ナイルロジャース(G)などのゲストプレイヤーやストリングス、ブラスセクションも起用してセレブリティなデジタルポップを作り上げた。次作"Cross That Line"(89)も引き続きフェアライトベースで制作されジョーンズによるフェアライトギター(ギターのようなシンセリード)も聴ける。1986年10月13日発売。