Sound of Fairlight Magic

フェアライト、シンクラヴィアに代表されるデジタルオーディオワークステーション黎明期の名盤

Imitation Lonely -都会は、淋しがりやのオモチャ箱- / 亜蘭知子 Tomoko Aran

IMITATION LONELY ―都会(まち)は、淋しがりやのオモチャ箱―

嘗ては織田哲郎と共にビーイングを創設した経歴を持つ亜蘭知子の5作目。近年のシティポップブームや収録曲がウィークエンドにサンプリングされたことで再評価が高まった83年"浮遊空間"とフュージョンバンド・カシオペアが全面サポート(向谷がプロデュース)した84年"More Relax"を経た今作をリストアップしたのは何はともあれフェアライトの使用が明記されていたからなのだが、これまでの一連の制作環境や交流が結実したデジタルポップ作品という意味合いでやはり85年をピークと捉えるのが妥当ではと思わせる説得力が感じられる。1985年3月25日発売。