Sound of Fairlight Magic

フェアライト、シンクラヴィアに代表されるデジタルオーディオワークステーション黎明期の名盤

World Machine / Level 42

World Machine (Dlx)

M(ロビンスコット)の"Pop Muzik"のヒットやグレイスジョーンズの諸作のサウンドメイクにも貢献し、マリアンヌフェイスフルからフェラクティ、トーキングヘッズなどを手掛け、ソロとしても電子音楽の歴史における重要作"Echoes"(84, サブスクなし)などを世に送り出してきた80年代の最重要プロデューサーであるWally Badarouがこのデジタル黎明期に結成当初から携わりメンバーの如くサウンドの根幹を担ってきたのが英フュージョンポップバンド・Level 42である。本作はバダロウのプロデュース色が強く、前年に発表した左記のソロアルバムのバンドバージョンにも聴こえる。言わずもがな彼は有名なシンクラヴィアユーザーであるが、前作"True Colours"ではフェアライトも使用している(おそらくメンバーのMike Lindup(Key)による導入だろうが、以降は彼もシンクラヴィアに乗り換えている)。1985年9月発売。